高血糖対策・糖尿病予防に『フコイダン』

フコイダン』とグルコースをマウスに投与した実験では、グルコースの吸収が阻害されるために 血糖値の上昇が抑制されることが報告されています。筋肉細胞のブドウ糖取り込みを促進する作用も示しました。 フコイダンは糖尿病モデルマウスの血糖値上昇を強く抑制することが報告されています。


■「フコイダン」とは?

フコイダンにもいろいろある

海に囲まれた島国の日本では、昆布やワカメ・モズク・メカブなどの海藻類は、味だけでなく独特のネバネバが健康によいといわれ 昔から食されてきました。中でも昆布は、ビタミン・ミネラルを多く含む低カロリーな食材で、 長寿の県として知られる沖縄での一人当たりの消費量も多いことから、健康との関係には興味深いものがあります。

『フコイダン』は、昆布やワカメ・モズク・メカブなどの海藻類に含まれるヌルヌルの成分で、 海藻を乾燥から守ったり、傷ついた部分を修復するなど、外敵から身を守るバリア機能の働きを持っています。 フコイダンは科学的には、生物界に広く分布するフコース(fucose)を主構成成糖として、 硫酸やウロン酸が結びついた高分子の多糖類(植物繊維の一種)の総称をいい、 分子量は20万とかなり複雑な構造を持っています。

フコイダンには、昆布科から抽出された三糖類のフコイダン(フコースだけのF-フコイダン、 グルルロン酸とマンノースのU-フコイダン、ガラクトースとフコースのG-フコイダン)と ナガマツモ科のモズクから抽出されたモズクフコイダンとがあります。 同じフコイダンでも、種類・構造・抽出方法によって活性が全く異なります。


■科学的な評価で確認された各種薬理効果

フコイダンの薬理作用は、これまで琉球大学をはじめとする大学研究所やバイオ関連企業などの研究によって 科学的に明らかにされてきましたが、なんと言っても一躍注目されるようになったのは1996年の「第55回日本癌学会」 で発表された「コンブ由来フコイダン及びその酵素分解物により誘導されたヒト胃癌と結腸癌細胞株のアポトーシス」 の論文発表です。以来、フコイダンの生理活性に関する研究が盛んに行われるようになりました。 これまで知られているフコイダンの生理活性は、抗酸化作用、免疫増強作用、抗腫瘍効果、抗ウイルス作用、胃潰瘍防止作用、 抗糖尿病作用、抗動脈硬化症作用、抗アレルギー作用、抗血液凝固作用、肝障害軽減作用など極めて多彩です。 とりわけ、抗癌性機能性食品の一つとして癌の補完代替医療においてフコイダンが注目されています。

●血糖値の上昇を抑える

水溶性食物繊維は、水に溶けて、一緒に摂取した食物などの水分を抱き込んでヌメリ成分になりますが、 フコイダンのヌメリ成分が、食べ物が胃から小腸に移動する際の速度を緩慢にさせます。   また、ブドウ糖が腸に吸収されるスピードも遅くするため、食後の急激な血糖値の上昇を抑えます。   血糖値の上昇に合わせて起こるインスリンの分泌も緩慢となり、そのため、糖尿病の予防、症状の軽減に効果があるのです。 しかも、腸内で糖分や脂肪を吸着して体外に排出する働きがあるため、血糖値やコレステロールが 高まるのを抑え、生活習慣病を予防してくれます。

フコイダンとグルコースをマウスに投与した実験では、グルコースの吸収が阻害されるために 血糖値の上昇を抑制されることが報告されています。筋肉細胞のブドウ糖取り込みを促進する作用も示しました。 フコイダンは糖尿病モデルマウスの血糖値上昇を強く抑制することが報告されています。

●抗癌作用

これまでは、癌の治療といえば、手術・抗癌剤・放射線で癌細胞を直接たたく治療法が主流でした。 それで癌が治ればいいのですが、実際には抗癌剤や放射線による過酷な副作用に苦しめられ、 癌と闘う免疫力が著しく衰えるだけの結果に終始してしまう場合が少なくありませんでした。 そんな中、従来の治療法だけにとどまらず、自然界のあらゆるものを活用して免疫力を増強し、 癌を治そうとする「統合医療」が、患者さんのQOL(生活の質)を重視する多くの医師から注目を集めています。 具体的には栄養補助食品や遠赤外線、針灸、指圧、アロマテラピー(芳香療法)、ビタミン療法、温泉療法などを 組み合わせて治療が行われます。こうした統合医療は、日本よりも医学が進んだ欧米で急速に関心が集まっています。 この統合医療の柱が栄養補助食品の利用です。 中でも、免疫力増強の柱として、統合医療に取り組む医師たちに活用され、大きな成果を上げているのが「フコイダン」です。

●その他

フコイダンは、ノンカロリーであるため、食べ過ぎてもお腹が膨れるだけで害はないので、 肥満症の改善・ダイエットに効果があり、腸の掃除をしてくれるのでデトックス効果もあります。 残留農薬や食品添加物などに含まれる毒素のうち75%は便として排出されますが、 フコイダンなどの水溶性食物繊維を摂ることで、毒素である老廃物が体内に滞留している時間を短縮できるという効能もあります。

●サプリメントでの摂取が有効

いくらフコイダンに健康維持効果があるとはいっても、海藻類で摂取するのは大変です。 モズクや昆布に含まれているフコイダンはわずかで、良質の生の沖縄モズクですら1kgのモズクで、 フコイダンはわずか1g程度。特に海藻類はほとんどが水分(食物繊維)ですから、 体に良いからといって毎日何kg(バケツ一杯分)も食べる事ができません。 また人間は海藻を消化する酵素を持たないのでそのままの形で出てしまいます。 ですから、フコイダンだけを抽出したサプリメントで補給するのが理にかなっているといえます。


■フコイダン関連食品

▼トンガ産モズクフコイダン
海藻類のフコイダンはモズク由来のものがコンブの約5倍と、とても含有量が多く、 中でも沖縄モズクが評価を集めてきました。ところがその後、豊かな環境と海域で採れた「トンガ産モズク」 が多量なフコイダンを含有していることが認められ、トンガ産モズクフコイダンの主体はL-フコースを中心に ガラクトース、マンノース、キシロース、ウ ロン酸、硫酸基等で 構成されているのが分かりました。

▼ガニアシ【根昆布フコイダン】
「ガニアシ」とは、昆布の、岩にはりついている根の下の部分(仮根)のことです。 昆布の根っこである根昆布のさらに下の部分をガニアシと言います。 ガニアシの部分には、葉の部分よりも豊富な栄養素や機能性があることがわかりました。 ガニアシには、昆布の約2倍のミネラルが含まれ(35%)、 アルギン酸・フコイダン・セルロース・ステロールなどの多糖類や食物繊維は昆布の1.7倍(51%)も含まれています。 特にガニアシには、2種類のフコイダン(GA-フコイダン、L-フコイダン)が含まれているのが特長で、 専門の分野でも熱い注目を浴びる成分になっています。

▼ガゴメ昆布フコイダン
ガゴメ昆布の抗腫瘍作用については、これまで注目されてきたメカブやオキナワモズクに含まれるフコイダンよりも、 腫瘍を小さくさせる働きが強いのが特長です。 また、ガゴメ昆布は、癌やウィルスと闘う免疫細胞の 産生を促すことに加え、 すでにある免疫細胞(NK細胞)を活性化させる働きも確認されています。 つまり、ガゴメ昆布のフコイダンには癌細胞を死滅させるだけにとどまらず、弱った体を元気にし、 癌に対する免疫効果や治癒効果そのものを高める効果も期待できるのです。